Scrot の使い方メモ

Scrot とは

コマンドライン用スクリーンキャプチャーユーティリティ。imlib2 という画像処理ライブラリが使われている。スクリーンショットにマウスカーソルは含まれない。

導入

Ubuntu なら公式リポジトリにある。

% sudo apt-get install scrot

基本的な使い方

基本はこれ。ディスプレイ全体のスクリーンショットを撮る。

% scrot

ファイル名には strftime の書式が使える他、画像の情報も利用できる。

$p 画像のピクセルサイズ
$w 画像の横幅
$h 画像の縦幅
$$ $ をエスケープ

ファイル名を指定しなければ %Y-%m-%d_%H%M%S_$wx$h_scrot.png という名前でカレントディレクトリに保存される。
jpeg で保存する場合は -q でクオリティを1〜100で指定する。デフォルトでは 75。

カレントウィンドウを撮る

% scrot -u

後述の遅延と合わせて使うと効果的。-u オプションは、環境によってはウィンドウの枠が含まれないことがある。

選択範囲を撮る

% scrot -s

マウスで範囲を指定する。これも後述の遅延と合わせて使うと効果的。-s オプションはうまく動かないことがある。例えばコマンドをショートカットキーに割り当ててバックグラウンドで実行した時など。

遅延

% scrot -d 5

-d の値には遅らせる秒数を指定。-c を付けるとカウントダウンを表示する。

% scrot -d 5 -c
Taking shot in 5.. 4.. 3.. 2.. 1.. 0.

撮影結果をいじる

-e で撮ったスクリーンショットを他のコマンドへ渡せる。自分はこんな感じで使っている

scrot -u '%Y%m%d_%H%M%S.png' -e 'mv $f ~/Pictures/screenshot/'

$f 画像のパス
$n 画像の名前
$s 画像のサイズ
$t 画像のフォーマット